Published On: 2022-07-25|Last Updated: 2022-08-14|Categories: Gmail, Google, Google Workspace, Mail user agent, Microsoft 365, Outlook|

移行バッチ

移行バッチと呼ばれる Google Workspace などからのデータインポートツールがありますが、これのセットアップにバグがあります。

古い Exchange 管理センターからであれば正常にセットアップできるものの、古い Exchange 管理センターは 2022-10-01 で利用できなくなるようです。長期間バグ修正できていない状態で一体どうするつもりなのでしょうか。

Outlook Mobile

スマホ向けアプリ Outlook Mobile は元々は Acompli というサードパーティ製品を Microsoft が買収・リネームしたもののようですが、メールアドレスからメールプロバイダーへのマップを Acompli のサーバーで行っており、これのキャッシュ時間が長く問題となります。例えば Gmail (Google Workspace) から Exchange Online に切り替えた場合、メールは Exchange Online に届いているのにモバイルアプリは Google Workspace にログインしようとすることになります。

DNS ゾーン情報を変更してメールプロバイダーが切り替わった後も丸一日以上古いキャッシュを保持していました。後述するようにワークアラウンドはあるものの、夜間に切り替えなどは到底現実的でなく、土曜日に切り替えて翌日の日曜日にようやくすべてが完了するといった流れとなるでしょう。

これについては Microsoft のサポートに依頼する、Outlook Mobile で故意に誤ったメールアドレスを入力することで正しいメールプロバイダーを選択する、というワークアラウンドがあるようです。

管理コンソール

管理コンソールでユーザー毎にメールボックスの使用量の確認ができません。PowerShell を利用すれば確認できるようですが、これが長年 GUI を推進してきた Microsoft がやることかと呆れます。

Outlook on the Web

セッション維持時間が短い、頻繁に 500 を返す、など Outlook on the Web の UX に問題があります。セッション等の設定はセキュリティポリシーと言えるかもしれませんが、500 は明確にサービスの品質の問題です。

ログイン時に多要素認証をしつこく要求し、キャンセルしても再度同じページに飛ぶのもかなりストレスを感じさせます。サインインと Outlook で別のプロセスという扱いだからなのでしょうが。多要素認証登録のキャンセルのリンクもスクロールしないと見えない位置にある場合があり、これについては明確に作意を感じます。

連絡帳の移行が現代とは思えないほど面倒です。これは Outlook 全般に言えることですが。

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