Published On: 2025-07-01|Last Updated: 2025-07-01|Categories: WordPress|

著者注

これを書いたのは 2023/11/26 である。当時はこんな無名のサイトですらこういった意見を述べるのをためらってしまったが、現在はまるで違う環境になってしまっている。あなたが事の経緯をそれなりに知っているのなら、人間の意見がどれだけ参考にならないかよく分かるだろう。

WordPress の block editor は素晴らしい。少なくとも TinyMCE よりは WYSIWYG だし、WordPress コアが現代的なビジュアルエディターを実装してデフォルトとしたことは多くの前進をもたらした。

しかし私の個人的な観点から言うと、block editor は失敗している。そうでないと思う人は戯言と一笑に付してこのページを閉じて欲しい。

  • 劣悪なナビゲーション
    • 例えばリスト一つとっても、キーボードの上下キーでアイテム間を移動できない、タブを押してもインデントを増やせない、などまるで直感的でない。ブロック間の移動もキーボードではできない。
    • マウスによるユーザーインタラクションを前提に開発されている。視覚障碍者への配慮が足りないという声は検索するとすぐに見つかる。
  • 競合と比較して低い機能性
    • 実際にはまったく WYSIWYG ではない。白い背景に Word processor で文章を書いているのと大差がない。
    • 現代的な Web サイトを作成しようとすると、すぐにそれなりの時間を使ったノウハウの習得やプラグインのインストールが必要なことに気付く。
  • 遅々として進まない改善
    • FSE (Full Site Editing) を実現するのに夢中で細かな修正が追い付いていない。

テック界隈の開発者を観察していると、似たような遺伝的傾向 (性質・見た目など) の人間が集まっていて多様性に欠けており、異質な意見を拒絶・無視する傾向が強いように感じることが多い。つまりこの状況は改善されないだろう。OSS なのだから自分で改善しろというのも正しいが、WordPress はフリーミアムモデルであり、ソースへの貢献で最も利益を得るのは Automattic であり、開発の方向性を決定しているのも Automattic である。

Automattic が批判を免れるこの状態は極めて近年の “民主主義” 的である。ソース公開は免責のためのプロパガンダコストなのか。

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